印鑑と契約書の話

契約などで押すことになるハンコや印鑑の基本

「スタートアップのための投資契約書チェックリスト」を公開

BOOTH for Startupsが、スタートアップが投資家との間で締結する投資契約書(株式引受契約書、株主間契約書及び発行要項)を、スタートアップが簡易にレビューするためのチェックリストを作成し、公開。

広義の「投資契約書」とは、エクイティ・ファイナンスの実施に際し、投資を受けるスタートアップと投資する投資家との間で、またはそれに創業者をも加えて締結される契約のことで、「投資契約書」には、主に投資の条件についてのスタートアップ・投資家間の合意や、投資後のスタートアップ・投資家・創業者間の合意などが定められます。

現状の問題点

日常業務として日々投資契約を締結している投資家側とは異なり、スタートアップが投資契約を締結する回数は限られ、その情報量と知識量には圧倒的な不均衡があり、この傾向は特に初めてスタートアップが投資家と投資契約を結ぶというシチュエーションでは顕著です。


そのため、投資契約書の内容についてよく理解しないまま、あるいは投資家との交渉を経ないまま、投資契約を締結してしまうというケースが散見されます。

本チェックリストの狙い=投資契約の民主化

本チェックリストは、スタートアップ側に投資契約書について確認すべきポイントと相場観をわずかながらも提供することで、この知識と情報の不均衡を是正し、投資契約の民主化を目指すもので、本チェックリストがカバーする内容は専門家によるレビューの範囲に比べごく狭いものにとどまります。
もっとも、これらの条項をある程度確認できれば、その投資契約書がスタートアップに厳しめのものなのか、フレンドリーなものなのかという全体的な傾向を掴むことは可能となるでしょう。